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Emacs 中心の暮らし

Linux はサーバ用の OS として広く使われていますが、日常的に使うにも便利です。その中心となるアプリケーションが Emacs (イーマックス) です。Emacs は表向きはテキストエディタとして知られていますが、ほかのプログラムと組み合わせてかなり強力な道具になります。

このページの目的は、私が起きてから寝るまで Emacs をどのように使っているかを紹介し、あなたを Emacs なしで生きられなくすることです。

このページでは、それぞれの節の題名は Emacs のコマンドです。例えば、M-x w3m は ESC キーを押して小文字の x を押し、続いて w3m と打って Enter を押すことを意味します。M-x は Alt を押しながら x でもよいことが多いです。C-x は Ctrl を押しながら x を押すことを意味します。

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Emacs でちょっと便利なキー操作:

M-x w3m : ウェブブラウザ

多くの人がウェブサイトを使う時は、画面表示を待って、目的の場所をスクロールして探しながらマウスでクリックするので、何かと遅いです。 w3m は文字だけのウェブブラウザなので表示が速い上、画面表示を待たずにキーを先行入力できるので、端から見ていると何をやってるかよくわからないほど速くブラウジングできます。

テキストエディタ上で動くので、ページ内で目的の場所に飛んだりページを加工したりするのも簡単です。テキストファイルにウェブサイトのアドレスを書いておけば、そのアドレス上で C-c W を押してすぐ w3m でそのページを見られます。

JavaScript に対応していないので、通信販売や金融取引のような高機能のサイトを使えないことがあります。携帯電話用のページがある時はそれを使いますが、さらに困る時は外部のブラウザ (Firefox など) を呼び出します。と言っても私がしかたなく Firefox を使うのは週に一度ほどです。

w3m の主なキー操作:

M-x mew : メールの読み書き

最も多く文章を書くのはメールだという人は多いでしょう。高機能のテキストエディタがそのままメーラになるのはうれしいです。

マイクロソフトエクセルやワードの添付ファイルが送られてきたら、それぞれ互換性のある oocalcoowriter で開きます。

日本では国産の Mew が多数派ですが、実は私は MH を使っています。歴史が長かったり非対話的な処理がしやすかったりするからです。

mew の主なキー操作:

M-x calendar : カレンダーと予定帳

手帳を電子化するのは意外に恐いものですが、これは1つのテキストファイル ~/diary に保存されているので、検索やバックアップなどが簡単です。

calendar の主なキー操作:


M-x gdb : プログラムのデバッグ

Visual Studio や Eclipse などで視覚的なデバッグに慣れている人は、 サーバにログインできて Emacs が使えれば同じようなことができます。 しかも、テキストエディタなのでコードを快適に編集できて、 マウス不要で高速にデバッグコマンドを送れます。

gdb の主なキー操作:

M-x shell : コマンドの実行

ls などシェルのコマンドを実行したくなったら、 テキストエディタを終了させたり C-z で中断させたりする人が多いでしょう。 Emacs の子プロセスでシェルをいつも実行させておくと便利です。

シェルの画面がテキストエディタになっているということは、 コマンドの実行結果を切り張りするだけでなく、C-r で実行結果を検索したり、 コマンドを実行中でも次のコマンドを編集しながら入力できるなど、 快適にシェルを使えます。

(以下、気が向いたら書き足します)

M-x tex-buffer : TeX 清書システム



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